富山県民会館でのベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」本番です。とにかく難曲なので、反省点はあるにしても素晴らしい演奏ができたと思います。で、更に素晴らしかったのが打ち上げでのこと。予定表では昨年あった二次会が組まれておらず、ただただ飲めればよい僕はなんか物足りないな、と始まる前は感じていたのですが、会館内のレストランでの一次会にじっくりと時間を取ったことが結果的に良かったようです。OEKのメンバーの方々やソリストの皆さんがバスや新幹線の都合で早々にご退席された後、山下マエストロは各テーブルを廻られ、たまたま僕もいたおっさんだけのテーブルに、もうずっと腰を落ち着かせてしまったというのは、何でも遠慮なしに質問し、しかもマエストロの焼酎ロックがなくなる前におかわりを準備するという聞き上手、注ぎ上手な人がいたおかげです。曲のこと、ベートーヴェンのことはもちろん、カラヤンとのことも序の口、学生時代やご両親のこと、話は深まるばかりで、会場を〆なければならない時間が過ぎても進行役の「そろそろ…」という言葉を遮り、今度は会場の皆さんに語り始めます。それは合唱団との付き合いが長いからこそ聞ける本音の話で、珠玉の時間を共有させて頂きました。別のテーブルの人が羨ましがり、後日さっきの先生語録を教えるように言われましたが、話せるほどの詳細は…もう覚えてません。